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2005年11月17日

サイファとシヴァ

これは、学生時代に「サイファ」を読んだときに心に残ったエピソードの一つだが、サイファとシヴァ(双子)が幼いとき(小学生低学年のころだろうか)おじいちゃんが亡くなったシーン。
母親のジーンがおじいちゃんの死を二人に告げると、サイファは泣き出してしまう。対照的にシヴァはそんなサイファを慰める。
ジーンは、病院に行く前二人に留守番を頼むのだが、泣いているサイファを抱きしめてなだめながら、シヴァの手を握り、シヴァに「後をよろしくお願いね」と言って家を出て行く。
夜になるとシヴァは戸締りやガスの元栓などを点検して、二人で寝るのだがシヴァはその夜はずっと起きていたというエピソード。
このエピソードは、サイファとシヴァの人間性にとても影響する出来事なのだが、子供心に「あぁ、そうか。そういうふうに感じるのか」と漠然と思ったものだ。

サイファは、母親がシヴァに「後をよろしくお願いね」といったことにショックを受けるのだ。
自分は、ただ泣くことしかできなかったのに、シヴァは母親に留守を任されたのだと。同じ双子なのに、シヴァが自分を慰めてくれていた間、自分は子供みたいにただ泣くことしか出来なかった・・・と。
その夜、シヴァがずっと起きていたので、サイファは寝ている振りをしなければならなかったのだ。

反対にシヴァはというと、祖父の死を知らされた時、泣きたかったのだがサイファが先に泣き出してしまったので、泣けなくなった。
母親に優しく抱きしめられたサイファを見て、自分も母親に泣きつきたかったのに「後をよろしくお願いね」と言われてしまったので抱きつけなくなった。 サイファは泣きつかれて眠ってしまった。自分は隠れて泣くことしかできなかった・・・。などなど。

一つのエピソードの中に二人の思いが微妙に食い違ってしまう。
そしてジーンの存在や思いというものが非常に重要になっていく。

「サイファ」の中に、印象的なせりふがある。

『人間がふたりいれば、必ずいさかいは起こるものなんだよ、だけどいいじゃん。だってその逆だって出来るんだぜ!』

「サイファ」という漫画は、人間が人間を思いやることや自分の心を見つめるということを、教えてくれる。

「あたしに何かできることはない?サイファのために、何かしたいの」(文庫本7巻より抜粋)

ニューヨークからロスまで、この一言だけを伝えるためにサイファに会いに行ったアニスに、心からの拍手を!

Posted at 06:58:16 | コミック・本 | コ:1 | ト:0

2005年11月17日

成田美名子作「サイファ」

はじめまして。管理人の「サイファ」です。 成田美名子さんの作品の読者なら、管理人名とタイトルで既に筆者が成田美名子作品の大ファンであることを察知してくれたかもしれませんね。(成田せんせ、あつかましく使用してすみません<(_ _)>)
成田美名子さんの「サイファ」
読者であれば作品の奥深さは説明の必要なしだと思いますが、「サイファ」には人生というものが詰まっております。
私は、漫画と本は永久保存版にしたいものしか買わない!という私なりのポリシー(というほどでもないが)があるのですが、「サイファ」はその中でもマル特です。
永久保存版にしたい!と私が思う基準に、子供に見せてもいいもの、又は見せたいもの。というのがあります。
(子供のころ、母が昔買ったと思われるあらゆる漫画を物置の中まで漁って読みまくった経験があるので)
「サイファ」は小学生には芯まで読むには難しいかもしれませんが、子供にぜひ読ませたい漫画の一つです。
良い漫画は、多くの大人が語るように想像力を養ったり文章力を養うためには適さないかもしれませんが、人間として大切なことや人生において豊かな感性を養うためには、子供には分かりやすくていいのではないかと思っています。
実際、漫画から学んだことや培ったことは意外と多いものです。

「サイファ」には自分以外の他人(親兄弟も含め)との心の交流をじつに細やかに描いた作品であると思います。
成田せんせいの作品にはその他にも「ALEXANDRITE アレクサンドライト」や「エイリアン通り」「Natural」「あいつ」など多々ありますが 一番お勧めなのはやっぱり「Cipher(サイファ)」だと思います。
もちろん他の作品も素晴らしいので ぜひ、ご購読をお勧めします!





Posted at 05:59:18 | コミック・本 | コ:0 | ト:0

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